2018年6月26日 13時49分
日産自動車は、26日開いた株主総会で、西川廣人社長の昨年度の年間報酬は検査不正の問題を受けて一部を返上したものの、昇格のため、前の年度より増えて5億円だったことを明らかにしました。

横浜市で開かれた日産の株主総会で、西川社長は去年の秋に発覚した車の検査不正の問題について「多大な心配をかけて申し訳ない」と述べ、株主に対して陳謝しました。

また、カルロスゴーン会長が、会社として決定した昨年度の役員報酬を報告し、みずからの報酬を7億3000万円と、前の年度より33%減らした一方、西川社長は5億円と、26%増やしたことを明らかにしました。

西川社長は検査不正の責任をとって報酬の一部を返上していますが、昨年度、社長兼CEOに昇格したため報酬が増えたということです。

ゴーン会長は西川社長の報酬について「会社の規模を考えるとむしろ報酬は低い。不当な水準とは思わない」と述べました。

このほか、検査不正の問題をめぐって株主からは「国内販売に影響を与えている」とか、「誰がどう責任をとったのかわからない」などといった批判が出ていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180626/k10011496101000.html