6月にチーズや納豆などの食品が値上がりしたが、7月は小麦粉、パンが値上げになる。個人消費が伸び悩む中での値上げにスーパーなどの小売り各社も警戒感を強めている。

 家庭用小麦粉では日本製粉、昭和産業、日清フーズなどが7月2日出荷分から1〜2%程度値上げ。今年4月に、輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことが主な理由。このため、各社は業務用の値上げを先行実施しているが、家庭用では、人手不足に起因した物流費上昇などの要因も上乗せになっている。

 小麦粉の値上げでパンも値上げになる。山崎製パンは主力製品の食パン「ロイヤルブレッド」や菓子パンなど70品目を7月1日出荷分から値上げする。上げ幅は平均3・8%。主力製品の値上げは3年ぶりだ。

 敷島製パンも食パンや菓子パンなど81品目を値上げする。値上げ率は主力の食パン「超熟」などが3〜4%、菓子パン類や洋菓子などは2〜5%だ。

 こうした値上げに、日本スーパーマーケット協会の江口法生専務理事は「消費者の節約意識が強い中での値上げは、購入意欲に影響を与える」と懸念を示している。

https://www.sankei.com/smp/economy/news/180629/ecn1806290059-s1.html