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スターバックス、米国で都市部中心に店舗閉鎖加速へ

Leslie Patton
2018年6月21日 1:48 JST
4−6月の全世界既存店売上高、1%増にとどまるとの見方
19年度に米国内で約150店閉鎖へ、米中部・南部に成長機会見いだす

スターバックスの角を曲がったら別のスターバックスに遭遇する、という米国でおなじみのジョークが通じなくなる日は近いかもしれない。

  ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は売り上げが十分に伸びていないと認めている。同社は米国市場の縮小に着手した。スターバックスは前日の発表文で、足元の4−6月(第3四半期)には全世界の既存店売上高が1%の伸びにとどまるとの見方を示した。これは約9年間で最低で、コンセンサス・メトリックスがまとめたアナリスト予想の2.9%を大幅に下回る。

  スターバックスはまた、米国内の市場浸透率が高い市場の直営店を対象に、従来水準の3倍に相当する合計約150店を2019年度に閉鎖する計画だ。20日の米市場でスターバックス株は売られ、一時は9%近い下げとなった。

  ジョンソンCEOはインタビューで、「成長はやや減速した。私の期待はもっと高い。株主のためにも、もっと良い状況であるべきだ。当社は対応する決意だ」と語った。

  米国内で現在約1万4000店を展開するスターバックスは、店舗網拡大にブレーキをかける。次のスターバックスがオープンするのはスターバックスの中だろうとのジョークさえ聞かれる都市部の密集地ではなく、地方や郊外にあらためて注力する考えだ。

  ジョンソンCEOは、閉鎖の多くは主に「賃金、占有その他の規制上の要件が高くなり」採算が取れなくなった大都市圏で行われるとし、「現在、多くの点でチャンスが見られるのは米国中部と南部だ」と語った。

原題:Starbucks Pumps the Brakes in Its Home Market(抜粋)