ノルウェーの首都・オスロにあるノルウェー国鉄の最大の駅「オスロ中央駅」に、
「クラミジアの国ノルウェーへようこそ!」と書かれたポスターが貼り出され、観光局の反感を買っています。
ポスターを製作したのはノルウェーのセブン-イレブンです。

Denne reklamen møter turistene når de kommer til Oslo - Dagbladet
https://www.dagbladet.no/kultur/denne-reklamen-moter-turistene-nar-de-kommer-til-oslo/69919276

'Land of chlamydia': provocative ad welcomes tourists to Norway - The Local
https://www.thelocal.no/20180621/land-of-chlamydia-provocative-ad-greets-tourists-to-norway

これが問題となったポスター。
「Welcome to Norway! The Land of Chlamydia(クラミジアの国ノルウェーへようこそ!)」というメッセージが、
ノルウェーの民族衣装を着た男女の上に書かれています。
このポスターはオスロ中央駅に貼り出されたもので、
旅行でノルウェーを訪れた観光客が最初に目にするものの1つとなっています。

ノルウェー観光局の「Visit Norway」でマーケティングを担当するStein Ove Rolland氏は、
このポスターが「ノルウェー人を無骨でみだらなセックス狂いであるかのように見せる」と述べており、
「ノルウェーについてのよい広告ではなく、ノルウェーやノルウェー人についての最悪な描写です」とポスターへの反感をあらわにしています。

一方で、セクシャルヘルスのNGO「Sex og samfunn」のアシスタントマネージャーである
Tore Holte Follestad氏は「これは重要なメッセージを批判的でない方法で伝えています」としてポスターを称賛しており、
保健機関も同様のキャンペーンを行うべきだとしています。ノルウェー人はコンドームを使わないことが多く、
2016年以降、ノルウェーでは2万6000件ものクラミジアの診断が下されています。
また、クラミジアがまん延すれば、最悪の事態では出生率が下がることも考えられるとのこと。

ポスターを出したセブン-イレブンの広報であるThea Kjendlie氏は
「議論となるキャンペーンの全てがそうであるように、ネガティブな反応とポジティブな反応の両方を受け取っています。
そしてこれまでのところ、予想通り、ターゲットとなっている若者たちの会話のトピックとなっています」
「我々はこのキャンペーンで特定の誰かを攻撃するつもりはなく、
このトピックについて気づきを与えて会話の機会を作り出したいと考えていました」と語っています。

https://i.gzn.jp/img/2018/07/01/norway-chlamydia/00_m.jpg
https://i.gzn.jp/img/2018/07/01/norway-chlamydia/001.jpg

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180701-norway-chlamydia/