海に投棄されたプラスチックごみによる環境汚染が問題となるなか、アメリカ西海岸のシアトル市は市内のすべての飲食店で使い捨てのプラスチック製ストローの提供を禁止する措置に踏み切りました。

ワシントン州シアトル市は1日、市内の飲食店がプラスチック製のストローのほか、スプーンやフォークなどを提供することを全面的に禁止する措置に踏み切りました。

違反すると250ドル、日本円にして2万7000円余りの罰金が飲食店に科されます。

地元の飲食店では紙でできたストローを提供しているほか、シアトル発祥のコーヒーチェーンのスターバックスや、アメリカのハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドなどは、植物由来で肥料にすることができる素材のストローの提供を始めました。

これについて市民は「環境のことを考えるとよいことだと思う」と話していました。

アメリカでは海に投棄されたプラスチックごみによる環境汚染や生態系への影響が懸念されており、小さいためにリサイクルが進まないストローはとりわけ問題になっています。

すでにカリフォルニア州マリブ市が飲食店によるプラスチック製ストローの提供を全面的に禁止しており、サンフランシスコやニューヨークの市議会にも同様の措置を盛り込んだ条例案が提出されています。

2018年7月2日 4時08分
NHK NEWS WEB
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