関西の主要百貨店4社は2日、6月の売上高(速報値)を発表した。大阪北部地震や前年より多かった雨天が押し下げ要因になったものの、夏のセール期間が前年よりも1日早く始まる日並びから増収を確保した店舗が多かった。大阪、京都両市の店舗では訪日外国人客向けの免税品の販売がけん引した。

 阪急阪神百貨店は全店の売上高が3%増で、2カ月ぶりに前年実績を上回った。地震で阪急うめだ本店(大阪市)などが一時休業を迫られた。1日に改装開業した阪神梅田本店(同)は13.5%増と、2桁のプラスを記録した。

 一方、大丸松坂屋百貨店の松坂屋高槻店(大阪府高槻市)は地震で一部売り場の再開が遅れ、5.4%減となった。免税売上高は高島屋大阪店(大阪市)が32.8%増だったほか、あべのハルカス近鉄本店(同)は80%増となるなど、大阪市内の店舗が好調だった。

2018/7/2 17:22
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32500460S8A700C1LKA000/