ブランド品のロゴを無断で使用した古着を販売目的で所持したとして、警視庁は、いずれも古着店経営の東京都板橋区赤塚7丁目、滝沢智道(51)と豊島区西池袋3丁目、多田昭美(40)の両容疑者を商標法違反の疑いで逮捕し、5日発表した。2人とも容疑を認めている。こうした製品は「ブート品」と呼ばれ、古着業界で人気があるといい、警視庁によると立件は全国初とみられるという。

 生活経済課などによると、滝沢容疑者は5月23日、グッチなどのロゴをあしらった古着のTシャツなど59点を東京・池袋の衣料品店で、多田容疑者も同日、原宿の店で同様の276点を販売目的で所持し、商標権を侵害した疑いがある。滝沢容疑者は以前、人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演していた。

 ブート品は「密造する」などの意味を持つ英語の「ブートレグ」に由来し、1980〜90年代に米国で大量に作られた。2人はロサンゼルスで仕入れて輸入していたという。滝沢容疑者は「お客さんから欲しいという声が集まり、目玉商品として仕入れて売っていた」と話しているという。

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2018年7月5日12時32分
朝日新聞デジタル
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