私立大支援事業を巡る文部科学省前局長の受託収賄事件で、東京医科大の鈴木衛学長も入学試験の不正に関与した疑いがあることが5日、関係者への取材で分かった。臼井正彦理事長の関与が既に判明しており、東京地検特捜部は大学の首脳2人が前局長の息子の点数を加算するよう入試の実務担当者に指示したとみて調べる。

 関係者によると、臼井理事長は、東京医科大を「私立大学研究ブランディング事業」の対象校とするよう文科省の前科学技術・学術政策局長佐野太容疑者(58)に依頼。佐野容疑者は、その謝礼と知りながら医学部の入試で息子を合格させてもらったとして、受託収賄容疑で逮捕された。

2018年7月5日
Web東奥
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