毎日放送 2018/07/09 19:27
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180709/GE000000000000023440.shtml
https://cf-images.ap-northeast-1.prod.boltdns.net/v1/static/5731660808001/b9ea8d8e-46ec-4034-9387-fd57f67ff2c4/e0e6603b-ea89-45a3-a718-7cd399cb96d5/1280x720/match/image.jpg

 観光地の嵐山を流れる桂川では一時、氾濫の恐れがありましたが大きな被害は出ませんでした。5年前の台風被害で一帯が浸水しましたが、その後の対策が今回実を結んだともいわれています。

 大雨の影響で一時、水が堤防を越えた桂川では「5年前の教訓」が生かされていました。

 Q.お店に浸水被害は?

 「なかったです。やっぱり5年前の方がひどかったですよね」

 2013年の台風18号では上流の日吉ダムで放流が行われたことなどにより、堤防が決壊して桂川が氾濫。土産物店などが被害を受けました。

 「(5年前は)その灯籠の電気がつくところまでは(水が)きていましたね」

 Q.今回はそんなに?

 「全然。大丈夫でした」

 今回の大雨では、日吉ダムでこれまで20年間一度も開けたことがなかった「非常用ゲート」を開放。通常の6倍もの水が桂川に流されました。

 「ピークを迎えてそのときにはダムに貯める量がなくなってたので、入ってくる水の量と同じ量を(川に)流すことになりました」(日吉ダム管理所 今井敬三所長)

 にもかかわらず、5年前より被害が抑えられたのはなぜだったのか。淀川河川事務所によりますと、桂川では5年前の被害を受け、渡月橋の近くで川底のゴミや土砂を撤去していたほか、水をせきとめていた井堰をとりはらい、川を流れやすくしていたのです。川底の土砂の撤去により水深も深くなっていたため、大量の放水でも氾濫を防ぐことができたといいます。

 一方、徳島県三好市では土砂崩れにより道路が寸断され、43世帯201人が孤立しています。今のところ、けが人などはいないということです。自然災害が多発する中、その教訓をどう生かしていくのかが問われています。