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東北・関東甲信越・近畿で大気不安定 土砂災害に警戒を
2018年7月10日 18時50分気象

前線や湿った空気などの影響で、東北から近畿の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっていて、山形県では10日夕方、レーダーによる解析で局地的に1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。気象庁は、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、北日本に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、東北から近畿にかけての広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、局地的に発達した雨雲がかかっています。

レーダーによる解析では、山形県米沢市付近で午後5時50分までの1時間におよそ110ミリ、奈良県下市町付近で午後5時20分までの1時間におよそ100ミリのいずれも猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

また、午後6時までの1時間には、国土交通省が群馬県安中市に設置した雨量計で83ミリの猛烈な雨を観測したほか、長野県が佐久市に設置した雨量計で34ミリの激しい雨が降りました。

山形県、群馬県、長野県、奈良県、それに岐阜県では土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

東北から近畿にかけては、10日夜遅くにかけて局地的に雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。