産経新聞 2018.7.10 18:06

国土交通省や神奈川県横須賀市などは10日、明治から大正にかけて首都防衛のため東京湾に建設された海上要塞「第二海堡」(千葉県富津市)の上陸ツアーを8月から試験的に実施すると決めた。
ルートや安全性を点検し、2019年度中の定期就航を目指す。

国などが管理する公的施設を地域の観光資源として活用する政府の施策の一環で、訪日外国人客を誘致する狙いもある。

国交省や横須賀市は市役所での協議会で、市内の桟橋を発着するツアー事業者を7月中に決める方針を確認。上地克明市長は「新たな周遊ルートを創出し、集客を促進したい」と話した。

第二海堡は、横須賀市と富津市に挟まれた東京湾の入り口にある。横須賀市の沖合約7キロで、現在は立ち入り禁止。砲台跡や高度な土木技術を駆使した石積みが残っている。
非日常の景色を楽しめることから、市は上陸ツアーで世界文化遺産の端島炭坑(通称・軍艦島、長崎市)のように多くの観光客が来ることを期待している。

東京湾に浮かぶ要塞「第二海堡」=10日午後、千葉県富津市
https://www.sankei.com/photo/images/news/180710/sty1807100013-p1.jpg
東京湾に浮かぶ要塞「第二海堡」に残る砲塔観測台=10日午後、千葉県富津市
https://www.sankei.com/photo/images/news/180710/sty1807100013-f2.jpg

https://www.sankei.com/photo/story/news/180710/sty1807100013-n1.html