2017/1/24 23:22
縄文時代晩期【三千〜二千数百年前】の東北地方を代表する「亀ケ岡式土器」とみられる
土器片が、沖縄県北谷町の米軍返還地にある平安山原B遺跡で出土したと24日、
同町教育委員会が明らかにした。

 沖縄での発見は初めてで、西日本でも出土は限られている。製作地や沖縄に運ばれた
背景を巡り、大きな議論を呼びそうだ。

 北谷町では、縄文時代にアクセサリーとして重宝された、新潟県の糸魚川産の縄文時代晩期の
翡翠も別の遺跡から出土。町教委は「当時の広域交流がうかがえる重要な発見」としている。

 亀ケ岡式土器は、沖縄から約2千キロ離れた亀ケ岡石器時代遺跡(青森県つがる市)で
出土したことに由来し、工芸品のような精緻な模様や作りが特徴。同じ頃の東北では精巧な
漆器や遮光器土偶なども作られ、「亀ケ岡文化」として各地に影響を及ぼした。