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浄水場に大量の土砂 水道復旧見通し立たず 愛媛 宇和島
2018年7月11日 18時43分豪雨 生活・支援

記録的な豪雨で、愛媛県宇和島市吉田町では、町内にある浄水場に大量の土砂などが流れ込み、応急措置の機械の導入にもめどが立たず、水道が復旧する見通しは立っていないということです。

宇和島市吉田町にある「吉田浄水場」は、吉田町と三間町の合わせておよそ6500世帯に水道水を供給しています。しかし豪雨に伴う土砂災害で、浄水場の薬品をためる槽や機械室に大量の土砂や流木などが流れ込みました。

このため浄水場を管理する南予水道企業団は、復旧させるのは困難だとして、別の場所へ建て直す検討を始めました。

企業団では、応急措置として移動式の浄水機械の導入を目指していますが、今回の災害により各地で注文が増え、入荷のめどが立たず、水道が復旧する見通しは立っていないということです。

南予水道企業団の松本好弘事務局長は「一日も早い復旧を目指すので、どうかお待ちください」と話していました。

浄水場の近くに住む60代の男性は「とにかく水がほしい。飲み水はあるが、掃除やトイレで使う水が足りず途方に暮れている。この生活はいつまで続くのだろうか」と困った様子で話していました。

断水が続くなか町内唯一の総合病院「宇和島市立吉田病院」では、10日から自衛隊から給水を受けて診療を続けています。病院では、当面トイレは使用禁止とし、携帯用のトイレや消毒用のティッシュペーパーなどを使いながら運営しているということで、村上幸男事務局長は「治療には、水が欠かせません。入院患者は、風呂にも入ることができず、ぎりぎりの状況でやっています。早く断水が終わってほしい」と話していました。

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