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米軍無人機の訓練機密 闇サイトで販売 ハッキングで流出
2018年7月11日 19時33分

アメリカ軍の無人攻撃機の訓練に関する手順書などの機密文書がハッキングされ盗まれた上、インターネットで売り出されていたことがわかり、アメリカで軍の機密保持体制を懸念する声が高まっています。

アメリカのインターネットセキュリティー会社によりますと、先月、アメリカ軍の無人攻撃機「リーパー」の訓練の手順書などの機密文書が、「ダークウェブ」と呼ばれる匿名性の高い闇サイト上で売り出されていたことがわかりました。

手順書などは、「リーパー」が配備されている西部ネバダ州の空軍基地に保管されていたもので、所属する兵士のコンピューターからハッキングされたということです。

また、特定の国の関与があったかどうかはわからなかったものの、ハッキングの手段は初歩的なもので、分析にあたった専門家は「仮に高度なハッキングを受けていたらどんな情報が盗まれていたかわからなかった」と指摘しています。

無人攻撃機「リーパー」は2000年代の前半から対テロ戦争などに投入され、遠隔操作でミサイルなどによる攻撃が可能で、近年、運用が急増しており、アメリカ軍が今回の漏えいについて調査しているとしています。

アメリカの軍事機密をめぐっては先月も、開発中の超音速ミサイルなどのデータが中国政府の関与が疑われるハッキングによって盗まれたことがわかったばかりで、機密保持体制への懸念の声が高まっています。