2018.7.13
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 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は12日、ツイッターで北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長からの親書(原本と英訳)を公開した。金氏は、米朝関係の強化に期待を表明する一方、非核化には全く言及していない。

 親書はポンペオ国務長官が平壌を訪問した7月6日付で、6〜7日の米朝高官協議の際に北朝鮮側からポンペオ氏に手渡された。

 金氏は、6月12日に行われた史上初の米朝首脳会談を「意義ある旅路の始まりだ」と指摘。トランプ氏による「2国間関係の改善と、首脳会談の共同声明(での合意内容)の誠実な履行に向けた精力的かつ並外れた取り組みに感謝する」と表明した。

 その上で、両首脳による「米朝の新たな未来を切り開くための比類のない取り組み」は「必ず結実すると強く信じている」とし、2回目の首脳会談の実現に期待を示した。

 首脳会談を受けた米朝の実務交渉の高官協議では、北朝鮮の非核化に向けた具体的な進展は確認されていない。また、先の米朝協議でポンペオ氏が金氏と面会できなかったことなどを理由に「首脳会談での米朝の蜜月は早くも終了した」(ラッセル元国務次官補)との見方も出ており、親書公開は米朝交渉への一連の懐疑論を一掃する狙いがあるとみられる。(産経新聞)

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