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イスラエル軍がガザ地区を空爆 緊張高まるも戦闘停止で合意
2018年7月15日 6時22分

イスラエル軍はガザ地区で大規模な空爆を行い、パレスチナ人の少年2人が死亡し、これに対し、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスはロケット弾攻撃で反撃し、一時、軍事的な緊張が高まりました。
先ほどハマスが戦闘の停止で合意したと声明を出し、事態の沈静化につながるか注目されます。
パレスチナ暫定自治区のガザ地区で13日夕方、金曜の集団礼拝にあわせてパレスチナ人が抗議デモを行っていたところ、イスラエル軍が発砲して2人が死亡し、これに対し、デモ隊の一部がイスラエル軍に向けて爆発物を投げて兵士1人がけがをしました。
これをきっかけにイスラエル軍は、ガザ地区を実効支配するハマスの軍事施設合わせて40か所を対象に、大規模な空爆に乗り出しました。

14日の空爆では、ガザ地区の中心部にあり、ハマスが時折、軍事訓練に使っている市民の広場に隣接した建物が標的になり、NHKのガザ事務所からも噴煙が上っていくのが確認されました。

地元の医療機関によりますと、当時、たまたま建物で遊んでいた15歳と16歳の少年2人が巻き添えになって死亡したほか、周辺にいた市民およそ10人もけがをしました。
これに対し、ハマスは、およそ90発のロケット弾をイスラエル領内に向けて発射して応戦し、イスラエルの市民3人がけがをし一時、軍事的な緊張が高まりました。

一方、隣国エジプトなどが仲介に乗り出した結果、さきほどハマスは「戦闘を停止することで合意した」と声明を出し、事態の沈静化につながるか注目されます。