文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、東京医科大学の入試担当課長が、前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)容疑者(58)=受託収賄(じゅたくしゅうわい)容疑で逮捕=の息子の1次試験の点数を加算した疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。息子は合格ラインに達していなかったとされ、東京地検特捜部は贈賄側である同大の臼井正彦前理事長(77)らが課長に指示したとみて調べている。

 特捜部は、私立大学支援事業の選定で東京医科大に便宜を図るよう依頼を受け、見返りに同大を受験した息子を不正に合格させてもらったとして佐野容疑者を逮捕。贈賄の疑いで臼井氏と鈴木衛(まもる)前学長(69)を在宅で調べている。

 東京医科大医学部医学科の入試は数学の一部を除きマークシート方式で行われる1次試験と、面接や小論文が課される2次試験がある。いずれも鈴木氏が委員長を務め、幹部数人で構成する入試委員会で1次通過者と最終合格者を決定する。

 関係者によると、今年2月に受験した佐野容疑者の息子の点数は、1次の結果を機械的にデータ処理した後、入試委員会に提出される前に担当課長によって加算された疑いがあるという。その後、入試委員会は加算された点数データを基に佐野容疑者の息子の1次通過と2次での合格を決定。委員を務める大学幹部の多くは点数の加算に気付かなかったとみられる。ある大学関係者は「入試委員会とは別に臼井氏が独断で課長に加算させたのではないか」と話している。

 特捜部は大学から受験生の点数データや答案などの資料を押収するとともに、担当課長から事情聴取しており、不正合格の実態解明を進める。

2018.7.17 07:22
産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/180717/afr1807170006-n1.html

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