システム開発のロゴス(長野市)は17日、ソフトバンクグループのヒト型ロボット「ペッパー」を使うリハビリ用アプリを開発したと発表した。胸の画面を使って患者にクイズを出したり、腕を動かす訓練を指示したりできる。同社によるとペッパーをリハビリに使うアプリは全国初という。

 開発した「まいにちロボリハ」は7月中にも発売する。クイズは画面に表示した事物の名前を患者が答えたり、ペッパーが音声で伝えた事物を絵で選んだりする。病院や介護施設運営のひかりメディカルグループ(大阪府摂津市)の理学療法士や作業療法士などが監修、同グループの病院で実証実験を実施してきた。

 リハビリの結果はクラウド上に蓄積されるため、病院職員が付き添う必要がない。リハビリは患者1人に職員1人が付き添うことが多いため、病院の人手不足の軽減につながる。価格は月額1万8千円(税別)。若林秀幸社長は導入目標について「1年間で500台を目指したい」と話す。



日本経済新聞 2018/7/17 22:16
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