工藤会トップに実刑判決
上納金3億2千万円脱税
2018/7/18 15:38
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特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の上納金を巡り、約3億2千万円を脱税したとして所得税法違反罪に問われた同会トップの総裁野村悟被告(71)に、福岡地裁(足立勉裁判長)は18日、懲役3年、罰金8千万円(求刑懲役4年、罰金1億円)の判決を言い渡した。「金庫番」とされる幹部山中政吉被告(67)は懲役2年6月(求刑懲役3年6月)とした。

元漁協組合長射殺など複数の事件で起訴された野村被告に対する初の判決。工藤会が建設業者らから「あいさつ料」として徴収した上納金のうち、野村被告に渡ったとされる金が課税対象となる「個人所得」に当たるかどうかが争点だった。