JR山陽線、全線復旧は11月予定 芸備線など1年以上
2018年7月18日20時41分 朝日新聞デジタル
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会見で各路線の復旧状況などを説明するJR西日本の来島達夫社長(奥)=2018年7月18日午後2時5分、大阪市北区、内田光撮影
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西日本を中心とした豪雨災害で、JR西日本は18日、山陽線の全線復旧見込みを11月中と発表した。中国山地の山間部を走る芸備線、福塩(ふくえん)線、木次(きすき)線の3路線は全線復旧に1年以上かかるとし、具体的な時期を示さなかった。

来島(きじま)達夫社長は会見で、山陽線は「早く復旧が必要」とし、11月中の全線復旧方針を示した。芸備線など山間部の区間については「復旧を念頭に置く」と述べる一方、「今後も激甚化する災害の脅威を受けるエリア。協議は必要」として、存廃は地元との協議次第との認識を示した。

被災したのは岡山、広島、山口3県を中心に14路線計279カ所。芸備線は信号などを動かすケーブルごと橋桁が流失。同じケーブルを使う福塩線、木次線も復旧が見通せないという。

山陽線は18日現在、大阪方面からは三原(広島県)まで、九州方面からは徳山(山口県)まで通じ、柳井(山口県)―海田市(広島県)間も運行。JR貨物は不通区間をトラックや船で代替輸送している。