https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180719-00010002-nishinpc-soci

熊本県上天草市龍ケ岳町の高戸海水浴場沖で、西日本豪雨で漂着したとみられる
100年以上前の明治時代に造られた小舟が見つかった。

舟は全長約7メートルの木製。地元の漁師北垣潮さん(68)が13日に操業中、
他の流木などに混じって転覆した舟に気づき、引き揚げて海岸まで運んだ。
後部には「赤川村 松子 明四十四」と所有者や製造年とみられる彫り込みがあった。

西日本新聞が「赤川」の地名がある福岡県小郡市に問い合わせたところ、県境を挟んで隣接する
佐賀県鳥栖市酒井東町赤川地区に住む男性が、かつて所有していたことが分かった。

赤川付近を流れる宝満川は、これまでたびたび水害に見舞われ、舟は川の氾濫に備えて置いてあった。
「揚舟」と呼ばれ、昔は家が1軒買えるくらい高価だったそうだ。昭和30年代の水害を最後に、
今は地元の神社に保管されたものぐらいしか残っていないという。

男性も2、3年前に舟を手放したといい、現在の所有者がどこの誰かは分からずじまい。
北垣さんは「一体どこから流れ着いたのか。持ち主はぜひ名乗り出て」と呼び掛けている。


漂着した舟と引き揚げた北垣潮さん
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