フリーゲージ正式断念=長崎新幹線で中間まとめ−与党検討委

 九州新幹線長崎ルートに関する与党検討委員会は19日午前、国会内で会合を開き、整備方針についての中間取りまとめを行った。
 車輪の間隔を変えて新幹線と在来線を乗り継ぐフリーゲージ方式を正式に断念。
 検討委は今後、全線が新幹線のフル規格か、新幹線車両が在来線を走行できるミニ新幹線の2案を検討する。

 当初は、フリーゲージトレイン(FGT)が在来線の新鳥栖−武雄温泉間と新幹線の武雄温泉−長崎間を乗り換えなしで結ぶ計画だった。
 しかし、国土交通省が3月に示した検討結果では、FGTは運行するJR九州の収支改善が見込めない他、山陽新幹線への乗り入れができないなどの課題が示された。

 武雄温泉−長崎間は2022年度に開業予定。
 当面は新鳥栖方面からの在来線特急から、武雄温泉で長崎行きの新幹線に乗り換えることになる。
 新鳥栖−武雄温泉間の新幹線整備方針が決まらないと、乗客は乗り換える不便を強いられたままとなる。(2018/07/19-11:29)

時事通信 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071900138