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性犯罪から子どもを守る 夏休み前にシンポ
2018年7月20日 4時40分

夏休みを前に子どもたちを性犯罪から守ろうというシンポジウムが19日夜、東京都内で開かれ、加害者の更生と被害者の支援という立場の異なる専門家が対策について話し合いました。
このシンポジウムは、去年、千葉県松戸市で小学3年生の女の子が登校途中に連れ去られて殺害された事件など、子どもが被害に遭う犯罪が後を絶たないことから、性犯罪の被害者支援をしている弁護士らで作るグループが開きました。

シンポジウムでは、はじめに子どもへの性犯罪者への更生活動に携わってきた精神保健福祉士の斉藤章佳さんが、加害者の特徴について「小学校低学年を対象にする事例が多く、入念なリサーチを重ねて犯行がエスカレートする傾向がある。常習性も非常に高い」としたうえで、犯行が行われそうな死角となる場所を子どもと一緒に把握することが大事だと指摘しました。

続いて、被害者の心のケアを行っている臨床心理士の齋藤梓さんが、もし子どもに何らかの異変が見られた場合、まずは心配していることを伝えて、いつでも話を聞くという姿勢をとることが大事だと指摘しました。

シンポジウムを主催したグループの上谷さくら弁護士は「子どもの被害は発覚しづらいため、加害者もどんどん犯行を重ねるという悪循環になりがちだ。まずはこうした実態を知り、大人が目を光らせていることが大事だと思う」と話していました。