【ヨーロッパ南天天文台】シャープな海王星の撮影に成功…宇宙観測の長年の敵、大気の揺らぎをレーザーによる補正で
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2018.07.20 11:30
https://www.discoverychannel.jp/0000028784/
https://dps68n6fg4q1p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2018/07/19195638/neptune-180719.jpg
こちらはヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTから海王星を写したもの。「ちょっとぼやけてるんじゃ…」と突っ込みを入れたくなる人もいるだろうが、これまで地上からここまではっきりと海王星を写すことはできなかった。実はハッブル宇宙望遠鏡から撮影したものよりもシャープな画像となっている。これは新たな補償光学モードのおかげだ。
■ 補償光学で鮮明画像
https://dps68n6fg4q1p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2018/07/19195656/neptune2-180719.jpg
地球から宇宙を撮影するときに問題となるのは、地球の大気の揺らぎだ。これにより画像がぼやけてしまう。(左が今回の補償光学モードで捉えたもの、右が補償光学なしの映像だ。)
今回、「レーザートモグラフィー(レーザー断層撮影)」という新たな狭視野補償光学(Narrow-Field Adaptive Optics)モードを用いることで、望遠鏡上空の異なる高度での乱気流による影響をほぼ全て補正することに成功した。レーザートモグラフィーでは、オレンジ色をした直径30cmのレーザーを空に放ち、これをレーザーガイド星として用い、大気の乱気流を1秒間に1000回計測し、これに合わせてUT4望遠鏡の可変形状セカンダリミラーの形状を変えることにより光の歪みを補正する。
■ 地上より宇宙を鮮明に…
https://dps68n6fg4q1p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2018/07/19195713/neptune3-180719.jpg
Credit: ESO/P. Weilbacher (AIP)/NASA, ESA, and M.H. Wong and J. Tollefson (UC Berkeley)
こちらの画像は左が今回のVLTのもの、右がハッブル宇宙望遠鏡からのもの。ハッブルからの写真よりもはっきりと海王星が写っていることが判るだろう。
これによりVLTのUT4望遠鏡は大気の揺らぎによる影響を受けることがなくなると共に、理論上最大の鮮明さを得ることとなった。しかし「狭視野」補償光学という名称からも想像のつくとおり、この技術は夜空を大きく撮影するには用いるのではなく、非常に限られた地域を撮影するための技術だ。
だが今回の補償光学技術を用いた観測により、天文学者たちは遠くの銀河の超大質量ブラックホールや若い恒星の放つジェット、球状星団などなどを地上からより詳細に観察することができるようになったのだ。
Text by Discovery編集部 この望遠鏡で天王星の垂直リングがみたい
海王星より近い、大きさ同じくらい >>63
シャープは視野狭すぎて周りが見えてなかったんです。
あまりにも態度悪い事で有名で支援企業がなかった。
同時期、サムスンもフザケタ契約で嫌われてたな。 ハッブルだって本体が、衛星が太陽風を浴びて振動していたりして揺らいでいたり
するだろうとおもうので、そういった影響(カメラで言えば手ぶれ)を
キャンセルするような仕組みにはなっているのだろうかな? ハッブルも揺れ補正はあるだろうし一度やったバージョンアップで
性能上げただろうが、いかんせん古い技術だしなぁ 主鏡を動的に歪ませることで大気の揺らぎによる光路差の影響を打ち消すという
ことのようだが、主鏡の表面をどのぐらいの距離変位させているのだろうか?
光の波長の何倍ぐらいかな? ボケを直す補償光学
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/takumi/04.html
これを読むことによって、はじめて、歪ませる鏡の距離は、光の波長程度
だということがわかった。
更なる疑問は、観測したい波長に依存して、鏡を歪ませる最適なゆがみの
量が違ってくるのではないかということだ。
もしも、大気のほとんど無い場所(たとえば月面)に、大口径の光学望遠鏡を
設置できたなら、どれほど凄いものになるのだろうか? おうし座のカニとかあんなに鮮明に撮れるハッブルなのに海王星がこんなボケてる理由を知りたい 分解能じゃないのか?
単純に地上の方が口径大きいもの作れるから
分解能では地上の方がいいはず ハッブルの口径は2.4メートルだけど、VLTのUT4は8.4メートルだから全然違う
新しいJWSTは6.4メートルだから、ハッブルより鮮明な画像を撮れるだろう この調子で冥王星も地上から鮮明な写真撮れないものか
この間のホライズンの写真とまではいかないまでも >>150
レーザーって書いてるだろ
星を見るんじゃなくてレーザー光の反射を見てる 美しいな
けど、ガス惑星は地獄のような自然環境らしいけどさ… 科捜研の女が使ってる、防犯カメラのぼやけた画像をクッキリさせる技術があれば余裕だろ ハッブル宇宙望遠鏡のほうが地上よりぼやけてるっていうのが、意外だったなー >>186
精度はもうずっとVLTの方が上だった、ニュースバリューは補償光学のさらなる進化かと 「光学」補正の意味も分からずCGだのお絵かきだの抜かすマヌケが多いこと。 >>178
冥王星が第九惑星となったのは偶然の産物。
どうせ偶然の発見なら、最初から冥王星ではなく、より明るく大きく特異な軌道を持つエリスが発見されていれば、その時点で惑星定義論争が起きていただろう。
冥王星は降格を惜しむのではなく、一時的にせよ一時は惑星に列せられた幸運をこそ寿ぐべき存在。 鏡を歪ませる素子(電動アクチュエーター)の数をもっと増やせば、
もっと鮮明になるのかな。 >>150
その技術と類似してるけど、
今回のはこっちから光源を作ってガイドにするタイプ
まー別に今回が初めての試みじゃないと思うけど… >>129
おま、視力10ぐらいあるのか?イオとかガニメデも見える?w 青くて水がありそうな星。って写真あるから思うやん?
大昔の人間は肉眼でこれを見て、ネプチューンって名付けたんだぜ
大気の違いもあるけど視力すげえよな >>38
ん?冥王星が惑星でなくなったのはともかく
1979年1月から1999年3月までは冥王星の方が海王星より太陽に近かったよ
今は冥王星の方が遠い 高コストな宇宙望遠鏡をガンガン打ち上げるわけにも行かないし、
既存の地上の天文台でも使えるなら有用な技術なんだろうな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています