>事故車の各ギヤでエンジンをレッドゾーンまで回した時の速度は
おおよそ
1速→15km/h(使わない)
2速→25km/h(発進ギヤ)
3速→40km/h
4速→65km/h
5速→90km/h
6速→135km/h
ぐらいです。
性能曲線上の実車速なので、メーターの数値はさらに5から10km/hプラスになります。
また、新車で発注した会社によってはデフのファイナルギヤがスペシャルな可能性があるので絶対ではありませんが、あの年代のエアロクイーンはこの辺りなはずです。

1速は、よほど急な坂道発進でも無い限り通常は使いません。
通常の発進は2速から行います。
各ギヤのmax速度以下でないと、シフトチェンジを受け付けないと思ってもらって良いと思います。
つまり、5速で走行中に70km/hまで上げてしまうと、4速には入らない可能性が高いです。
同じように6速で95km/h出すと5速にはシフトダウン出来ない可能性が高いです。
ですが、仮に5速で70km/h出すとエンジン回転数はすでに1800rpmぐらい回っていると思うので、
これはガソリン乗用車なら5000回転ぐらい回ってるイメージで、
普通はここから4速にシフトダウンしようなどと考えるほうが、ちょっとおかしいのです。
この時、4速へのシフトダウンを拒否された場合はブザーが鳴り、受け付けない事がわかります。
また、シフトレバーも手を放せばニュートラルの位置に戻されます。
これはエアの力で擬似的に変速の感覚を再現するようになっていて、ミッションがニュートラルの時はレバーも常時エア圧でニュートラル位置に戻るようになっています。
ミッション側の変速が完了した時だけエアが抜けて、そのシフトの位置にレバーが固定されます。
勝手にニュートラルになったり、ミッション本体がニュートラルの時に、レバーがいずれかのシフトのままになるというような事はありません。
また、固定されている訳ではないので、正しいギヤを選択すればただちに変速する事も可能です。
また、ディーゼルエンジンはエンジンブレーキが強力だという人もいますが、排気ブレーキ等の補助ブレーキとセットで初めて強力と言える程度です。
しかも、クラッチを完全に接続するまで、補助ブレーキは作動しないようになっています。(エンスト防止の為)
無理矢理でも変速出来るようにしないのはおかしいという人もいますが、シフトミスして過回転でエンジンや駆動装置が破損して、接続が切れてしまえばエンジンブレーキどころではありません。
エンジンが止まってしまったら、パワーステアリングの油圧やブレーキ用の圧縮空気も作れなくなってしまいます。
壊れても良いから、変速出来る用に作れなんてのは、お門違いもいいところです。
エンジンブレーキが効かなくても、フットブレーキだけで充分に停まれるだけの制動力があります。
また、タンクに穴が開くなどして、エア圧が下がるとスプリングの力で強制的にブレーキがかかる安全装置も付いています。