https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180723/k10011544831000.html

菅官房長官は、記者会見で、航空機を使った北方領土の元島民らによる墓参に同行している
政府や報道機関の関係者の衛星携帯電話がロシア側に没収されたことを確認したうえで、
日本の法的立場から受け入れられないとして抗議したことを明らかにしました。

北方領土の元島民と政府や報道機関の関係者らは、23日までの2日間、去年に続いて
航空機を使った墓参で、国後島と択捉島を訪れています。

これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で、政府や報道機関の関係者の衛星携帯電話が
ロシア側の当局者によって没収されたことを確認したうえで、「ロシア側には、22日、外交ルートを通じて
『日本の法的立場に鑑み受け入れられず遺憾だ』と抗議するとともに、衛星携帯電話の早期返却を
求めている」と述べました。

また、菅官房長官は、記者団が、過去に同様の事例があったか質問したのに対し、
「網羅的に答えることは困難だが、過去に携帯電話などの電子機器類がロシア側当局によって
没収されたことはあった。当然ながらその際にも抗議している」と述べました。