7/25(水) 16:40配信
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隠岐・島前中ノ島(海士町)の菱浦港に7月25日、兵庫県立香住高校の実習船「但州丸」が来航した。(隠岐経済新聞)

 同校海洋科学科の生徒らが洋上での実習に使う同船。総トン数は358トンで全長44メートル、幅8.7メートル。4月に入学した1年生にとって初めての航海になる「体験航海」の一環として、昨夏以来1年ぶりに姿を見せた。乗り組んでいるのは、40人いる学年の約半数にあたる18人。女性も2人いる。教員らと共に同県北部の香住港を出航。日本海を進み、今朝、菱浦港へ入った。

 体験航海は、2年次で「オーシャン」「アクア」「シーフード」の3コースいずれかを選択する生徒らの事前学習として1年次に設けているカリキュラム。同船内の見学やイカ釣りの体験のほか、停泊中には海中展望船「あまんぼう」に乗船して楽しむ機会もある。2007年に生徒の募集を停止した旧漁業科の流れをくむ「オーシャンコース」を選択した生徒には、2年次に遠洋マグロ漁へ、3年次に日本海のズワイガニ資源調査へ、それぞれ長期にわたる航海実習を設けているという。

 同船の飯澤正浩船長は「船内で資格取得の学習に励むなど熱心な生徒も多い。初航海での体験を進路に生かしてほしい」とエールを送る。

 同船は夕方、再び出航した。残る22人(うち女性は4人)も折り返し、同じ航程で体験航海に臨む予定。