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 世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「久賀島(ひさかじま)の集落」(長崎県五島市)にある五輪(ごりん)教会で、祭壇に祭られたキリスト像の茨(いばら)の冠が何者かに壊されていたことが分かった。

 五輪教会は1985年6月、国指定重要文化財の旧五輪教会堂の隣接地に完成、地元の信者がミサなどを行う祈りの場となっている。キリスト像は約80センチの大きさの強化樹脂製で、完成時から置かれている。

 教会の男性管理人(76)が4月下旬、冠のとげ約10本全てが先端から数センチのところで折られているのを見つけた。折られたとげは床に散らばっていたといい、管理人らが接着剤で修復。日中開放していた教会の出入り口は、ミサなど住民が使う時以外は施錠することにした。