>>192
カメラは切り替わり
沖合に浮かぶ豪華なクルーザー
そこには如何にもカネ回りの良さそうなどこか爬虫類めいた紳士たちと
取り巻きの女たちが夕陽に照らされたデッキで優雅にグラスを傾ける

双眼鏡で海岸をしげしげとみるその中の一人に誰かが声を掛ける
「何か面白いモノでも?またビジネスのタネでも見つけられましたかな?」

振り返る男
「いえ、季節外れのカモの親子が海岸を散歩してましてな」

…男はだれあろう、娘を焚き付けクーデターに奔らせたコンサルタントであった。