◆研究者もびっくり、ピンク色のバッタがゾロゾロ! 何が起こった?

一見したところ、ミョウガか桜海老のようだ。
鮮やかなピンクだが、れっきとしたバッタ。
千葉県東金市にある千葉県立農業大学の学生がメス1匹を捕まえて、「珍しい」と温室に放した。
それが10匹に増えていた。

メスだけなのに? 
これまた、不思議なお話だ。

種類は「クビキリギス」というのだそうだ。
よく見ると、ピンクの色には濃淡があって、個性的ではあるのだが、素人目にはバッタには見えない。
バッタといえば、グリーンかカーキ色に決まっていたのでは?

同大の清水敏夫准教授は「衝撃ですね。こんなものが世の中にいるのかと‥‥」という。
つまり専門家も見たことがない?

発見は偶然だった。
清水研究室の学生、板橋聖大さんが昨年(2017年)9月、田んぼで見つけた。
「ピンクのバッタにばったり遭遇です」。
直ちに捕獲して温室で飼育したというのだが、なにただ放したということらしい。

なぜピンクなのか。
清水さんによると、バッタはもともと「緑」「茶」に加えて「ピンク」の色素も持っている。
周囲の環境に合わせて、多くは緑や茶色になるが、何かの理由でピンクになることがある。

いわば突然変異だ。自然界では1000分の1の確率なので、めったに見ることはできない。
また、ピンクは目立つので、ほとんどは成虫になる前に鳥などに食べられてしまう。

10か月経った先月(7月)、板橋さんはバッタが増えていることに気づいた。
いずれもピンクの子バッタだった。
清水准教授は「国内では飼育した例はないので、大変珍しい」という。

取材した山本雪乃アナは「このクビキリギスという種類は珍しくて、冬眠もするんです。1年から2年生きるものもいる。一般的なバッタは2、3か月ですが」という。
でも、捕まえたのはメス1匹だけだった。
それがどうやって繁殖した?

山本「今回は、繁殖の仕方が珍しいんです。オスと交尾せず、メスのみで子供を産む『単為生殖』で繁殖したとみられます」

単為生殖をする昆虫は珍しくないそうだ。

司会の羽鳥慎一「オスがいるかどうか、状況を判断するんだ」

千葉県立農業大学(東金市)では、このピンク色のバッタを含む昆虫展示会を開く。
今月13日(月)と27日(月)の午後2時?3時30分、同大学の体育館で。オオクワガタ、ヘラクレスオオカブトなども展示する。

J-CASTニュース 2018/8/ 6 13:12
https://www.j-cast.com/tv/2018/08/06335584.html

■参考写真
https://i.imgur.com/eVkqyPc.jpg

■参考ツイート
Fuji News Network @FNN_News 20:20 - 2018年8月2日
ピンク色のバッタ 「単為生殖」での繁殖に成功
千葉・東金市の千葉県立農業大学校の研究室で飼育されている「ピンク色のバッタ」。
バッタといえば緑色のはずだが、研究室によると、遺伝子の突然変異で1,000分の1ほどの確率でピンク色のバッタが発生するという。
https://twitter.com/FNN_News/status/1024978115104190465
※リンク先に動画があります
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)