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京都府舞鶴市の竜宮浜海水浴場で5日、海につかる雄のシカが現れた。この日の市内の最高気温は36・2度。
専門家によると、水辺で涼んでいたとみられる。

大阪市旭区から家族と友人ら7人で海水浴に来ていた井上理代(りよ)さん(37)は午後2時ごろ、「きゃーっ」という悲鳴を聞いた。
浜辺で遊んでいるときだった。見ると、数メートル先の海中に体長1メートル超のシカがいて、夫の直樹さん(36)がスマートフォンで撮影した。

シカはのんびり。静かに歩き、立ち止まった。海水浴客は「なんでっ!」と驚いた。海につかっていたのは数分間。
子どもたちが近づこうとすると、砂を蹴り上げて山に入っていった。理代さんは「本当にびっくり。気持ちよさそうだった」と話した。

奈良の鹿愛護会(奈良市)事務局長の蘆村(あしむら)好高さんは「暑いと川に入るので、同じように海につかったのだろう」と説明。
関西野生生物研究所(東山区)によると、シカは泳ぎがうまく、島と島の間を泳ぐこともある。

地元の三浜民宿組合長の垣田稔さん(72)は「数日前に初めて浜辺で見て驚いた」と話す。


海水浴客の前に突然現れ、海を歩くシカ=5日午後2時6分、舞鶴市の竜宮浜海水浴場
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