JR武蔵小杉駅(川崎市中原区)について、川崎市とJR東日本横浜支社は、ホームの増設や新たな連絡道の整備など混雑対策を実施する。
駅周辺で高層マンションの開発が続き人口が増えて、通勤ラッシュが深刻な問題となっていた。【市村一夫】

 武蔵小杉駅には、主に南武線と横須賀線が乗り入れているほか、ほぼ同じ場所に東急東横線などの駅があり、
交通の要所にもなっている。このうち横須賀線は上下線が1本のホームに止まるため、
時間帯によってはホーム上に乗降客があふれるような状態になる。

 川崎市とJR東日本横浜支社によると、こうした混雑を緩和するため、現在のホームを上り専用にして、東側に下り専用ホームを新設。
現在のホームの下り線側は柵を設けて上下線を隔てる。一般企業からの用地買収を伴うため事業費などは未定だが、
基本的にJR側の負担で2023年度の完成を目指す。

 南武線や東急線から横須賀線に乗り換える際は、JR駅構内の連絡通路か、屋外の一般道のどちらかが主に使われている。
市道1本を新たに整備し、乗り換えルートを2本から3本に増やす。横須賀線の手前で行き止まりになっている既存の市道を利用し、
新規の改札口につなげる。改札口の設置はホームの増設が終わった後に行い、市道整備も含めて20億〜30億円の事業となる見込み。
基本的に川崎市が費用を負担する。新ルートに乗り換え客の4割が流れると見込んでいる。

 横須賀線の武蔵小杉駅は高層マンションなどの開発を背景に、川崎市がJRに要望して10年に新設された。
05年に駅設置を決めた時点では、南武・横須賀両線で1日平均18万人の乗降客を見込んでいたが、17年度の実態は同26万人にまで膨らんだ。

8/8(水) 10:03配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00000019-mai-soci
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武蔵小杉駅の混雑対策
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