8/9(木) 21:01配信
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 青森県と県タクシー協会などは10日から、増加する個人旅行者の利便性を高めようと、青森、三沢両空港と主要観光地を定額運賃のタクシーで結び、併せてスマートフォンで事前予約や決済ができる多言語対応の配車アプリを運用する実証運行を行う。来年3月29日まで。

 実証運行は、県内33のタクシー事業者が参加する。地方空港では初の取り組みという。青森空港発着は、津軽や十和田エリアを結ぶ24ルートを設定。例えば、青森市中心街までは片道3千円、十和田湖までは同1万6500円、深浦町の十二湖までは同2万4千円など。三沢空港発着は南部、下北エリアへの10ルートで、八戸市中心街までは同6千円、むつ市・東通村までは同1万8500円、仏ケ浦までは同3万4千円など。通常料金より千円前後割安になっている。

 アプリはジャパンタクシー(東京)が運営する「全国タクシー」を利用。同アプリは国内最大手で、日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語の5カ国語に対応している。事前にクレジットカードを登録すれば、インターネット上での決済も可能だ。

 県は実証運行で得た利用者数や目的地などのデータや運転手からの聞き取りを基に、個人旅行者が使いやすい二次交通を検討し、整備を進める方針。

 青森県は外国人を含めた個人旅行者が増加している一方、空港と観光地を結ぶ二次交通が不便という声が多い。県交通政策課の奈良浩明課長は「個人旅行者でも利用しやすい二次交通の在り方を考え、青森県観光の満足度を向上させたい」と話した。

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