特別区民は3割で特別区以外が7割だから、特別区の声が反映されずに、
「市民のカネが流出する」と言うが、
7割が一箇所に固まった、「大阪周辺市」なるものが存在しているわけではない。
1割未満の市が大阪市の周りを取り囲んでいる。

道路網も鉄道網も、大阪市域を中心に放射状に伸びていて、 周辺の市の共通利益は大阪市域である。
特に、大阪市と隣接している市はそれが顕著であり、 その隣接市を含めると大阪府全体の過半数を超える。
結果として、最大公約数的共通利益は大阪市域となる。

北部の人だけの利益になることには東部や南部の人から待ったがかかる。逆も同じ。
それぞれに共通して利益になるのは中心部の大阪市域。
中心部にとってもプラスになると判断されたら郊外のことも進む。

つまり、広域行政は、府と市を合わせた財源を大阪市域が主導権を持って進めることができる。