例えば淀川左岸線は、地域で分けて市と府で分担すると、大阪市の負担割合が大きくなる。
実際、平松時代は「大阪市は通過するだけだからカネ出されへん」と言って先延ばしした結果、
橋下・松井体制になるまで工事着手が遅れた。

府・市合わせた財源で、大阪全体の都市戦略で優先順位をつけて予算をつける。
鉄道では、なにわ筋線や十三・新大阪連絡線などがそれに当たる。
地下鉄中央線の延伸も大阪全体の都市戦略を考えて、万博・IRを考慮して追加された。

これが大阪市だけの財源で大阪市域のことだけで考えると、
狭い選挙区の声を聞いて、大阪市内の空白地域を埋めるという大義名分のもとに、
今里筋線をどの主要駅にも接続せずに、1363億円の赤字をしてでも延伸させようとする。

橋下・松井体制では基本的に府・市折半で進めることが多かったけど、
それでも元々どちらか所有のもののときとかは調整で手間取ったりしている。

知事・市長が別々の政党になったりしたら、すぐ頓挫するのは明白。
末期状態になると、良い政策でも、「知事・市長の手柄になってしまうから反対」となる。