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廃止派は、時間の切り替えが人間の睡眠などにかかわる「体内時計」を狂わせ、短期・長期で睡眠や心身の健康に悪影響を与えると主張する。
ちなみに昨年のノーベル医学生理学賞は、体内時計をつかさどる仕組みを解明した米国人科学者らが受賞した。

近年の研究では、夏時間に伴う社会的な時間の変化に体内時計が同調するまでに数週間かかる可能性が指摘されており、
専門家の間では従来考えられていたよりも長い時間が適応に必要との見方が広がっている。

またフィンランドのトゥルク大の研究チームの16年の報告では、短期的には脳卒中のリスクが上がる可能性も示された。

同国内で10年分のデータを調べたところ、夏時間開始から2日間の脳卒中発症率が8%上昇し、65歳以上に限ると20%高かったという。
同様に夏時間開始後に急性心筋梗塞の発症が有意に増加するという研究成果が、複数の国で報告されている。