ダムから大量放流、被害拡大=大雨で増水、基準6倍超−住民「説明足りない」・愛媛
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071300734&;g=oeq

 鹿野川ダムのある大洲市。
ダムから約1.5キロ下流で料理店を営む岩田美保子さん(59)は7日午前7時ごろ、スピーカーから「放流します。川岸に近づかないで」と流れるのを聞いた。
放流はいつものことで普段通り過ごしていたが、約1時間後に川からあふれた水が自宅に迫り、慌てて高台に逃げて助かった。
「一気に何千トンも流す時はもっと分かるように言って」と憤る。

 さらに上流の西予市野村町には野村ダムがある。
7日被災した同地区の男性(77)は「朝の時点では何も聞かなかった。いっぺんに放流するからこんな事態になる」。
障害のあるおじが浸水した家に取り残されたという女性(53)は「警報を鳴らしても分からない人や聞こえない人がいることも考えて」と訴えた。