河野太郎外相は10日、外務省で緊急記者会見を行い、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相と3日にシンガポールで接触したことに関し、拉致問題の解決に向け「日朝間で話し合う用意がある」と河野氏が伝えたなどと報じた10日付読売新聞の記事について「完全に間違っている」と否定した。誤報の具体的根拠については「一切申し上げない」とした。

河野氏は日朝外相の接触に関する複数の報道について「臆測を交えた誤報が目立つ。外交上、非常に機微な話なので、内容は一切申し上げていない中、あたかも事実であるかのような報道をされるのは外交上、非常に影響が大きい。そうしたことは差し控えていただきたい」と注文をつけた。

 河野氏は李氏とのやりとりについて「日本政府の考え方や基本的な立場を伝えた」と説明し、詳細を明らかにしていない。

https://www.sankei.com/smp/politics/news/180810/plt1808100023-s1.html