12日までの1週間に熱中症で病院に搬送された人は全国で7000人余りに上ったことが、総務省消防庁のまとめでわかりました。これでことしの搬送者数は合わせて7万8000人余りとなり、過去最も多くなっています。

総務省消防庁のまとめによりますと、今月6日から12日までの1週間に熱中症で病院に搬送された人は全国で7079人に上りました。

これで、ことし4月末からの搬送者数は合わせて7万8345人となり、去年の同じ時期の2倍近くに達しています。

これは平成25年6月から9月の5万8729人を上回り、年間の搬送者数としては過去最も多くなっています。

先週の都道府県別の搬送者は多い順に
▽東京都が596人
▽愛知県が595人
▽大阪府が487人
▽神奈川県が409人
▽福岡県が371人で、
西日本豪雨の被災地を含む県では
▽広島県が242人
▽岡山県が173人
▽愛媛県が133人
となっています。

症状の程度は、死亡した人が6人に上ったほか、入院が必要な人は2334人で、このうち3週間以上の入院が必要な重症は115人、軽症が4670人でした。

年齢別では65歳以上の高齢者が3437人と全体の半数近くを占め、18歳以上から65歳未満が2623人、18歳未満が1019人でした。

総務省消防庁は、部屋の温度をこまめにチェックして冷房を適切に使うほか、こまめに水分を補給し、特にお年寄りなどは気づかないうちに水分が奪われることがあることから、のどが渇いていなくても水を飲むようにするなど、熱中症に十分な対策を取るよう呼びかけています。

めまいや立ちくらみ、手足のしびれなど熱中症の症状が確認された場合は涼しい場所へ移動し、保冷剤で体を冷やすなどの応急手当てを行ったうえで、症状が改善されず、受け答えがおかしいなどの意識障害やけいれんなどの重い症状がみられた場合は、ためらわずに救急車を呼ぶよう呼びかけています。

2018年8月14日 13時19分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180814/k10011576321000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005