【東日本大震災】
阪神と東日本の“絆” 兵庫のボランティアが追悼の竹灯籠 宮城の仮設住宅
2018.8.15 20:46 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/180815/lif1808150028-n1.html

宮城県名取市の愛島(めでしま)東部仮設住宅に15日、兵庫県からボランティアが訪れ、東日本大震災の犠牲者に向けたお盆の追悼行事を行った。
竹灯籠730本に阪神大震災の鎮魂と復興を願う「1・17希望の灯り」(神戸市)から分灯した火をともして、住民らと安寧を祈った。

訪れたのは阪神大震災の追悼行事を行う市民団体「神戸・心絆(ここな)」と災害ボランティア支援拠点「ひょうごボランタリープラザ」を通じて参加した計33人。平成25年夏以降3月11日と8月15日の年2回、同住宅を訪れて竹灯籠を灯している。

竹灯籠は「メデシマ アリガトウ」の文字に並べた。
心絆の山川泰宏会長(80)は「これまでの感謝の思いを込めた」。兵庫県尼崎市の大学1年、寺坂美桜さん(19)は「仮設があり続けることはよくないけれど、せっかく築けたコミュニティーがなくなるのは複雑。ここに来ると元気にしてもらえた」と話した。

名取市によると市内に残る応急仮設住宅は愛島東部と美田園第1団地で、美田園第1は今年度末に閉鎖。来年度は愛島東部だけで居住者は10人ほどになる。ここでのお盆の竹灯籠は今回で最後になる見込み。

震災の語り部をする元住民で閖上在住の自営業、長沼俊幸さん(55)は「このような行事があり、仮設を出た住民にも同窓会になる」という。


愛島東部仮設住宅前に浮かび上がる「メデシマ アリガトウ」の文字=15日夕、宮城県名取市
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宮城県名取市にある愛島東部仮設住宅で、兵庫県のボランティアが東日本大震災の被災者を竹灯籠で追悼した=15日、同市愛島郷(高梨美穂子撮影)
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愛島東部仮設住宅前で竹灯籠に明かりをともす小学生=15日夕、宮城県名取市
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