福島県が、産業の集積と震災からの復興を進めようと南相馬市に整備したロボットの試験場で、宇宙空間と地上をつなぐ「宇宙エレベーター」の技術開発に向けた実験が行われました。

宇宙エレベーターは、宇宙空間の静止衛星と地上をケーブルでつなぎ、輸送機で物資や人を運ぶことを目指しています。

実験は、技術者などでつくる「宇宙エレベーター協会」が南相馬市にある国内初のロボットの研究開発施設「福島ロボットテストフィールド」で行いました。

天体の探査に使うことを想定したロボットを「クライマー」という実験用の輸送機に載せ、上空およそ100メートルのバルーンからつり下げたケーブルを伝って上昇させました。

また、ロボットをパラシュートでくり返し着地させるテストも行いました。

宇宙エレベーター協会の大野修一会長は「ダイナミックな実験ができる場所は今までなかったが、ここで実験を重ねて、宇宙開発を担う技術が福島から生まれることを期待したい」と話していました。

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NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180815/k10011578301000.html