夏休みが明けた新学期の時期に多くなる子どもの自殺を防ごうと、学校に通うのがつらいと感じている子どもやその保護者たちが交流する催しが全国一斉に開かれ、このうち金沢市の会場では、参加者たちがお互いの体験や悩みを話し合いました。

「#不登校は不幸じゃない」と名付けられたこの催しは、夏休みが明けた新学期の時期に多くなる子どもの自殺を防ごうと、19日、全国各地で一斉に開かれたものです。

このうち金沢市の会場には、現在、不登校の子どもやその保護者などが集まり、はじめに催しの発起人でみずからも不登校だった小幡和輝さんがインターネットを使った中継であいさつし、「不登校は、決して楽な道ではないけれど、不幸な道ではありません」と呼びかけました。

続いて、参加した人たちがお互いの体験や悩みを話し合い、不登校の子どもをもつ母親の1人は「初めは子どもの不登校に悩み、学校に行ってほしいと思っていたが、『行きたくない』という子どもの気持ちに寄り添うことが何より大切だと考えるようになった」と話していました。

現在、不登校の中学生は「学校に行かないことを親が受け入れてくれることで、自分自身が認められている気持ちになれた」と話していました。

金沢市での催しを主催した大谷まどかさんは「学校だけが自分の居場所だと思い詰めず、ほかにも自分の居場所があることを忘れないでほしい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180819/k10011582291000.html