首都圏を中心に風疹が流行する兆しがあるとして、日本産婦人科医会は19日までに、妊娠中の人は速やかに抗体検査を受け、ウイルスへの抵抗力が十分でない場合は人混みを避けるよう注意喚起した。妊娠20週目ごろまでに感染すると、赤ちゃんに難聴や白内障、心臓病が起きる先天性風疹症候群の恐れがある。

また、妊婦はワクチン接種が受けられないため、家族や同僚も自分が接種する必要があるか検査で確認すべきだとした。市区町村に検査費の助成事業があれば積極的に利用してほしいという。

これまでに確認されている患者は30〜50代の男性が中心。症状は主に発熱や発疹、目の充血などだが、症状が出ない人も15〜30%いる。無症状でも唾液のしぶきなどを通じて他人にうつす場合がある。〔共同〕

2018年8月19日 17:27
日本経済新聞
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