茨城県が運営する動画サイトで8月、全国初の自治体公認「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」がデビューした。
CGの女性キャラクターがアナウンサーとしてニュース形式で県の魅力を発信する。若年層を中心に流行するVチューバーを取り入れることで、若者に関心を持ってもらうのが狙いという。
 
茨城出身で県庁に勤務する女性職員との設定で、名前は「茨(いばら)ひより」。「茨城日和」をもじったという公募作品から選ばれ、頭には県名産のアンコウの髪飾りを載せている。
「県バーチャル広報課アナウンサー」の名刺を持ち、知事から辞令を受ける場面の画像もつくった。Vチューバーは、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで動画配信を行う架空のキャラクター。
アニメーションと違い、配信する人の動作に合わせて動くため、ライブ配信の場合は視聴者がキャラクターとやりとりすることもできる。
茨城県は動画サイト「いばキラTV」を2012年に開始。人気お笑い芸人が出演することなどから若者の間で人気が高く、さらなる若年層の取り込みを目的にVチューバーの採用を決めた。
今後は同サイトで花火大会など県のイベントを紹介するほか、「茨城の地名読みクイズ」などのゲームの実況にも登場する予定という。

ひよりを誰が演じているかは非公開で、県プロモーション戦略チームの渡辺一彦主査は「あれこれと想像してもらうのも楽しみの一つ」としている。
「熊本県のくまモンのように、『茨城といえばひよりちゃん』と言われるようになってほしい」と期待を寄せる。

2018/08/21 05:16 時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082100114

茨城県が自治体として初めて導入したバーチャルユーチューバー「茨ひより」
https://www.jiji.com/news/kiji_photos/0180821at01_p.jpg