動物保護施設で犬猫虐待 NPO理事長 ネットに動画
2018年8月23日 朝刊

猫の頭に袋をかぶせて床に突き落としたり、犬の首を絞めたりする様子を撮影した動画が
インターネット上に広まり、茨城県警水戸署が動物愛護法違反(虐待)の疑いで、
動物保護活動をしている水戸市のNPO法人の男性理事長(55)を書類送検していたことが、
捜査関係者への取材で分かった。送検は十五日。

送検容疑では二〇一六年七月ごろ、水戸市内で自分が運営していた動物保護施設で、
県動物指導センターから引き取って保護していた猫を、棒でたたくなどしたとされる。
猫は数日後に死んだ。

捜査関係者らによると、動画の撮影者は不明で、理事長の後ろ姿が写っていた。
動画を見た長野県の別の動物愛護団体が、理事長を告発していた。

理事長は本紙の取材に「動画に写っているのは自分だが、虐待目的ではない。
周囲からそう見えるなら、虐待なのだろう」と話し、猫は病死したと説明した。

法人は一五年に設立され、飼い主のいない犬や猫を保護し、希望者に譲渡する活動をしていた。
理事長は水戸市内などで、ペット向けのホテルや葬儀業も営んでいる。
県によると、法人は二十一日付で事業を休止し、保護されていた動物は県を通じて別の団体に預けられた。

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018082302000137.html