https://jp.reuters.com/article/alibaba-results-apr-jun-idJPKCN1L81Y4

テクノロジー
2018年8月23日 / 18:10 / 6時間前更新
中国アリババ、4─6月は予想上回る増収 投資かさみ利益率悪化
[北京 23日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ(BABA.N)の第1・四半期(2018年4─6月)決算は、売上高が市場予想を上回った。中核事業の電子商取引事業やクラウド事業が寄与した。

ただ投資がかさみ、利益率は低下。食品デリバリーサービスへの投資が当面利益を圧迫するとの見通しを示した。

また、食品デリバリーサービス「Ele.me」および電子商取引プラットフォームの口碑網(Koubei)の持ち株会社を設立したと発表した。この持ち株会社には、すでにアリババやソフトバンク(9984.T)などが30億ドル超出資することになっているという。

アリババ株は約4%上昇した。

4─6月の売上高は61%増加し809億元(117億7000万ドル)。トムソン・ロイターI/B/E/Sが集計したアナリストの平均予想(807億元)を上回った。

電子商取引部門の売上高は61%増加し692億元。前年同期は58%増だった。

クラウド部門の売上高は倍近く増えて47億元。エンターテインメント部門の売上高は46.4%増の60億元だった。

純利益(株主帰属)は87億元、1株あたり3.3元。アント・フィナンシャル関連の特別費用が響き、41%減少した。

特別項目を除外した1株利益は8.04元。アナリストの平均予想(8.15元)を下回った。

2014年に上場して以降、売上高の伸びは加速しているが、物流やクラウド事業への積極投資が利益率の重しとなっている。

粗利益率は11%。前年同期の29.2%から低下し、上場以来の低水準となった。

マギー・ウー最高財務責任者(CFO)は、口碑網の統合に絡む費用や地元サービス関連事業への投資が引き続き利益への重しになるとの見通しを示した。