名古屋市のベンチャー企業「PDエアロスペース」が2023年に宇宙旅行を実現させようと、飛行機型の宇宙機開発に挑んでいる。乗客6人とパイロット2人の計8人乗りで、高度110キロの宇宙空間への到達を計画。“旅費”は1人1700万円を想定する。社長の緒川修治さん(48)は「宇宙に向け新しい時代を開きたい」と意気込む。

■無重力状態を約5分間体験

 燃焼モードがジェットからロケットに切り替わるエンジンが特徴で、昨夏に燃焼実験が成功。高度15キロでモードを切り替えて上昇し、眼下に地球を望みながら無重量状態を約5分間体験してもらうのを目指している。

 空港から繰り返し飛び立てるようにし、使い捨てになるロケットなどに比べコストを抑える。愛知県碧南市の工場では、社員11人が試験用無人機の高度100キロ達成に向けて奮闘している。

 緒川さんは幼少期から「空を飛びたい」と願い、あらゆるパイロット試験を受けたが不合格。平成16年、宇宙飛行の賞金レースでベンチャー企業が勝ったのを知り、「自分でロケットを飛ばす時代だ」と19年に起業した。

 父の尚孝さん(78)が趣味でエンジンの実験をするのを子供の頃から手伝った経験や、東北大院生時代に浮かんだ案が開発に生きたという。
続きはソースで
https://www.sankei.com/images/news/180827/wst1808270053-p1.jpg
https://www.sankei.com/west/news/180827/wst1808270053-n1.html