“3Dプリンター銃”製造方法のデータ 販売開始 米の団体
2018年8月29日 12時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180829/k10011598451000.html

アメリカで、3Dプリンターを使ったプラスチック製の銃の製造方法をネット上に公開しようとして問題になった団体が、今度は銃の製造方法のデータの販売を始めたと発表し、銃の規制団体が反発を強めています。

この団体はアメリカ南部テキサス州の「ディフェンス・ディストリビューテッド」で、3Dプリンターを使ったプラスチック製の銃の製造方法をネット上に公開すると発表し、大きな問題となりましたが、先月、ワシントン州の連邦地方裁判所は「国民に損害を与えるおそれがある」などとして公開を一時的に差し止める仮処分を出しました。

これについて団体の代表は28日、テキサス州で記者会見し、銃の製造方法のデータをUSBメモリーなどに保存し、注文を受けた顧客に対して郵便などで送る事業を開始したと発表しました。

この団体は、仮処分の差し止めの対象は、データのネット上での公開であって、データの販売そのものは対象ではなく、違法ではないと主張していて、全米からすでに400件近くの注文を受けていると明らかにしました。

これに対して銃の規制団体は、危険なプラスチック製の銃がアメリカ社会に拡散することにつながるとして、銃の製造方法のデータの販売開始に反発を強めています。