夜の政治
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180829/k10011599111000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_025

首相 宇宙やサイバー空間の防衛力整備の検討を要請
2018年8月29日 18時49分IT・ネット

新たな「防衛計画の大綱」の策定に向けた、政府の有識者懇談会の初会合が開かれ、安倍総理大臣は「サイバーや宇宙空間などで優位性を保つことが死活的に重要だ」と述べ、宇宙やサイバー空間なども対象に将来必要となる防衛力の整備を検討するよう要請しました。

政府は防衛力整備の指針となる「防衛計画の大綱」を5年ぶりに見直し、年末を目指して新たに策定する方針で、有識者から意見を聞く懇談会の初会合を総理大臣官邸で開きました。

この中で安倍総理大臣は「わが国の安全保障をめぐる環境は、現在の防衛大綱を策定した5年前に想定したよりも格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増している」と述べ、大綱の見直しの必要性を強調しました。

そのうえで安倍総理大臣は「サイバーや宇宙空間など新たな領域で優位性を保つことが、わが国の防衛に死活的に重要で、もはや陸・海・空という従来からの区分にとらわれた発想では、あらゆる脅威からわが国を守り抜くことはできない」と述べ、宇宙やサイバー空間なども対象に将来必要となる防衛力の整備を検討するよう要請しました。

懇談会では今後、宇宙やサイバー空間も対象にした将来的な防衛力整備の在り方や、北朝鮮の弾道ミサイル対策、それに中国の海洋進出を念頭にした、日本の周辺海域や離島の防衛の強化策などについて、年末に向けて議論を進めていくことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180829/K10011599111_1808291850_1808291900_01_02.jpg