https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180831/k10011602551000.html

「笑った顔むかつく」 障害者支援施設職員が生徒に発言で陳謝
2018年8月31日 17時39分

東京足立区にある障害者支援施設の職員が、特別支援学校の生徒に「笑った顔がむかつく」などと発言した問題を受けて、区が記者会見し「心に深い傷を負わせてしまい大変申し訳ない」と陳謝しました。

この問題はことし6月、足立区の障がい福祉センターで、28歳の職員が作業訓練などの実習に訪れていた特別支援学校の男子生徒に対し「笑った顔がむかつく」などと発言したものです。

足立区は31日記者会見し、中村明慶福祉部長が「本人や保護者らに心に深い傷を負わせてしまったことをおわび申し上げます。大変申し訳ありません」と陳謝しました。

区が弁護士に依頼して調査した結果、このほか当時、同じ部屋にいた53歳の職員と32歳の職員が生徒とは別の利用者2人に対し、身体的な特徴をばかにして笑っていたことなどが新たにわかったということです。

調査に対し3人の職員は、こうした言動が当時、心理的虐待にあたるという認識はなく「反応があったので喜んでいると思った」などと話しているということです。

区は今後、3人の処分を検討するとともに、弁護士や特別支援学校の関係者らをメンバーとする委員会を設置し、再発防止策を議論する方針です。

中村福祉部長は「障がい福祉センター全体の問題ととらえている。是正に向けた取り組みを早急に進めたい」と話しています。

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